預言が現実に
それから数ヶ月経って久子さんの知人で霊能者の方とお話をする機会がありました。
その霊能者の方が私に
「今、あなたの後ろの守護霊が顔を上げました。今まで顔を伏せたままでしたがまっすぐ前を向かれました。古い時代の中国のお医者さんのようです。あなたにその力を伝えたいようです。」
と言われました。
その時までに、私は色々な精神世界のセミナーにたくさんでていましたし、チャネラーや占い師などの話も聞く機会が多く、それなりの「修行」?をしていましたので「守護霊が動いた」と聞いてもさほどの驚きはありませんでした。
(ふーん、そうなの)
といった感じです。
残念ながら霊的な世界は自分に感じることが出来ない領域のようです。
その場は、それだけで終わりました。
そしてその夜、久子さんの体をセラピーしていた時に「事件」が起こったのです。
その夜は、久子さんの友人のご自宅で夕食をいただきました。
夕食後、ちょっと遅い時間だったのですが、久子さんのセラピーをしていました。
正直言って少し眠たかったのです。
瞑想(半分居眠り?)状態で久子さんの体を触っている時、ふっと気がつくと手に勝手に力が入っているのです。
手の力が勝手に強くなったり弱くなったりします。
そして、手が勝手に移動し指の一本一本に別々に力が入り出しました。
まるでゆっくりとピアノを弾いているような手の動きです。
誰かが私の手や指をつかみ、
「ここへ置いてこの力で押しなさい」
と命令されているような感じなんです。
(なっなんなんだ、これは!)
びっくりを通り越して久子さんの体の上で勝手に動く自分の手を唖然と見ているだけです。
眠たいなどと言っている場合ではありません。
(俺はおかしくなってしまったのか?)
変なヤツと言われることはあったのですが、本当におかしくなったのではないかと思いました。
でも、不思議と恐怖は感じません。
1 若いころ
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4 お金が紙切れに
5 何かが違う
6 うつ病で退職
7 見えない世界の入口
8 治ったという思い込み
9 原因は頚椎ヘルニア
10 リンパセラピーとの出会い