筋肉が固いと血流が悪くなります
リンパには心臓のようなポンプがありません。
ですから、手足の筋肉と呼吸する時に使う筋肉の横隔膜のポンプでリンパ液を動かしています。
筋肉の働きが悪くなればリンパ液の動きも悪くなります。
そしてリンパ液はタンパク分や脂肪が入っているため、血液よりドロドロしていて組織中に残りやすくなります。
これがムクミの状態です。
ムクミはリンパ液が回収できないので起こるものです。
ですから、筋肉をゆるめると、
筋肉ポンプの働きが改善され
血液とリンパの循環もよくなり、
ムクミも解消されます。
筋肉が固くなると循環をさまたげます
体の中の流れは主に血管とリンパ管が担当しています。
血管は、動脈と静脈があり高速道路でたとえると往復の道があります。
それに対してリンパ管は手足の末端から心臓へ向かっての
一方通行の道しかないと覚えてください。
血液は心臓というポンプがついているため送り出すのは問題がありません。
血液とリンパの流れで問題になるのは心臓へ戻るときです。
心臓から送り出された血液は重力の影響でスムースに足まで降りてきます。
血液が心臓に戻るときは静脈に入って戻りますが、
足の先までは心臓のポンプだけでは血液を引き上げる力が足りません。
そしてリンパには心臓のようなポンプがありません。
でも人間の体はうまくできています。
足まで降りてきた血液が戻るには、筋肉がポンプの役目をしています。
筋肉は伸びたり縮んだりするわけですが、その力をポンプに利用しているのです。
ちょうどアコーディオンの蛇腹が空気ポンプの役目をしているようなものです。
特にふくらはぎのヒラメ筋と腓腹筋が重要な役目をしています。
だから筋肉は「第2の心臓」とも呼ばれています。
筋肉のポンプ作用で血液は下から押し上げられるのですが、
逆流はしないシステムになっています。
静脈とリンパ管には各所に弁がついていて一旦上がった血液は
筋肉ポンプが働かないときでも弁によって逆流はしません。
ですから、筋肉が固縮して働きが悪くなると、
ポンプ作用が低下して血液とリンパの循環にも大きな影響があるのです。