医療は基本的に有害
実際にあった話なんですが、
ある鍼灸専門学校に○○治療師(民間認定資格)を養成している学校の先生が学生として入学してきました。
「
治療師」を養成する学校で教えている先生です。
その先生が入学するのです。
1年生の4月。
授業が始まりました。
彼は、得意満面で学校へきていました。
「何でもわからないことがあったら聞いてね!」
しかし、夏休みが始まる頃には顔色が変わっています。
授業についていくのが、やっとの状態でした。
これが現実です。
私が卒業した学校の同級生も、鍼灸師を志す前に別の治療師養成スクールに行って卒業しています。
その資格では、全く役に立たないから鍼灸師を目指したわけです。
その彼も、「全くレベルが違う」と言っています。
医療資格がなぜ国家資格になっているのかということなんですが、
医療は基本的に人体に有害なものであるということです。
切ったり、焼いたり、毒(薬)をいれたり、、、
その「有害」なことを医学的な知識と技術で「有益」に使うことが医療です。
その最低線の知識と技術が国家資格ということになります。
この知識と技術が不足していれば患者の生命が危険にさらされることになるからです。
私は、鍼灸師になる以前には、
「医者なんて・・・・・・」
「こんな治療をして治るはずがない・・・」
などなど、ことあるごとに医者の批判をしていました。
しかし、鍼灸の勉強をしていく過程で、こんな勉強を医者は6年もやったんだという現実にぶち当たりました。
大学の医学部で、たった一日とはいえ解剖実習を経験しました。
解剖実習というのは、遺体を解剖学の教科書に沿って細かに分類して照らし合わせていく作業です。
医学部の学生は、約2週間ほど朝から晩まで実習にかかりっきりです。
全員真剣に、メスやピンセットを忙しく動かしています。
ものすごく感動しました。
医者になるのに、こんなに勉強しなければならないんだ
ということを目のあたりにした瞬間、医者に対する不満は解けました。
大学の医学部に入学することだけでも大変なのに、入学してからもこんなに勉強して(それも6年間)やっと国家試験を受験できる資格をもらえます。
国家試験に合格してからも数年から長ければ10年くらいは修行が続きます。
しかし、これだけ勉強しても、病気を治すことが難しいという現実があります。
1 若いころ
2 阪神淡路大震災
3 脱出
4 お金が紙切れに
5 何かが違う
6 うつ病で退職
7 見えない世界の入口
8 治ったという思い込み
9 原因は頚椎ヘルニア
10 リンパセラピーとの出会い