うつ病
震災から2,3日経った頃左足のかかとに痛みを感じるようになりました。
一週間経つとかかとが腫れて靴が履けなくなっていました。
実は震災当日、自転車で実家に行くときも左足に異常を感じていたのですが、痛いなどと言っている場合ではなかったので無視していたのです。
会社は大阪でしたので大きな被害もなく街の機能も正常に働いていたので、会社の近くの病院へ行って診察を受けました。
診察の結果は、レントゲン検査によって左踵骨骨折と診断されました。
レントゲン写真を素人が見ても、はっきりと折れているのがわかりました。
医者からは
「よくこんな足で一週間も歩いていましたね。今日は念のため入院です」
その晩は、病院のベットの上で、白い天井を眺めながらいろんなことを考えていました。
(何でこんなことになったんだろう?)
(自分は今まで何を信じてやってきたんだろう?)
(お金の価値って何なんだろう?・・・・・)
なぜか、涙が勝手に出てどうしようもなかったことを覚えています。
精神的にも不安定になり、心療内科の医師に治療を受けるようになりました。
うつ病と診断され、薬を処方されましたが、症状は改善しませんでした。
うまくいかないときは何もかもが裏目に出てしまいます。
仕事の成績もなかなか上がらず、焦れば焦るほど深みにはまっていくようでした。
会社の人間関係もうまくいきません。
仕事も手につかなくなり、とうとう会社を辞めることにしました。
会社を辞めることに決めても、特にその後何かをする目的があったわけではありません。
1 若いころ
2 阪神淡路大震災
3 脱出
4 お金が紙切れに
5 何かが違う
6 うつ病で退職
7 見えない世界の入口
8 治ったという思い込み
9 原因は頚椎ヘルニア
10 リンパセラピーとの出会い