新たな始まり
驚いて興奮をしているのは自覚できるのですが、暖かく穏やかな感情を奥深く感じることが出来ました。
「久子さん、手が勝手に動いてる!どうしよう」
声は震えていましたが言葉もはっきりとしゃべることが出来ます。
頭の思考回路は正常なようです。
その間も手は勝手に動き回っています。
久子さんは
「これって開いたのよ!」
「なにが開いたの?」
「降りてきたのよ!」
私は(なにが降りてきたの???)
・・・
久子さんの日本語が理解できません。(ごめんなさい)
でも、久子さんはこの事態を私より冷静に見ておられたというのはさすがです。
すごいなと思います。
私はまだまだ「修行」が足らないようです。
すごい体験でした。
精神世界については、そこそこの勉強をしていたつもりです。
ピアノを弾いたことがない人が、急に弾けるようになったとか、空間から物質が出てきたとか、そのような話は本でも読んでいましたし、実際にそのような体験を持たれた方に話を直接聞いたこともあり、このようなことは起こるものだということは「知識」として持っていました。
しかし現実に自分がそれを体験するなどとは夢にも思っていなかったのです。
しかも、その日のお昼に霊能者から「預言」のようなものまであったのです。
この体験をした部屋には私と麻田先生ご夫妻、歯科医のご夫妻、その友人ご夫妻の7人がいました。
私が「久子さん、手が勝手に動いてる!どうしよう」と言った時から、皆さん傍で一部始終を見ていました。
前にも書きましたが、自分の体が勝手に動く活元反応は体験していました。
これは筋肉の無意識下の反射運動ということで医学的にも説明が可能なんですが、セラピーで手が勝手に動いたというのは、活元反応では説明がつきません。
しかも、セラピーが終わった後の結果は、それまでの結果に比べて明らかに次元が違う仕上がりだったのです。
本当に何かが「降りて」きたんでしょうか?
医学的に説明がつかないことが現実に起こったとしか言いようがありません。
うれしいような、こまったような、どうなるんだろうとかいろんな感情が胸の奥にわき上がってきて、その夜は眠れませんでした。
久子さんは
「すごいじゃない。これで完成ね!」
と言ってくれましたが、自分の中では
(長い道のりが始まったばかり・・・)
という感覚しかありませんでした。
これが直感というものなんでしょうか。
1 若いころ
2 阪神淡路大震災
3 脱出
4 お金が紙切れに
5 何かが違う
6 うつ病で退職
7 見えない世界の入口
8 治ったという思い込み
9 原因は頚椎ヘルニア
10 リンパセラピーとの出会い