筋肉を緩める芦屋の鍼灸治療院、筋肉リンパ専門の治療院です。
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指先の感覚は治療の命です

絶対触感


「ゼッタイショッカン」

初めて目にする日本語だと思います。私が作りました。

 

 治療中に患者さんから「なんで痛いところがそんなに分かるんですか?」とよく聞かれます。

たまーに「超能力ですか?」「宇宙エネルギー?」と真面目な顔できかれることもあります。

別に超能力でも宇宙エネルギーでもありません。

 

例えて言うと「絶対音感」のようなものと思ってください。

 

 体を目で見て手のひらで触ると、本当に微妙な感覚で筋肉の緊張や皮膚の熱感などが感知できます。

その中にトリガーポイントと呼ばれるツボがあります。

これをサッとヒトなでしただけで正確に押さえることがコツです。

トリガーポイントさえはっきりわかれば治療は良い結果が約束されたも同然です。

 

この感覚はベテランの治療家であればわかっているはずです。

 

音楽を学ぼうとするとき「絶対音感」があるのと無いのとでは上達のスピードが違って当たり前です。

治療を学ぼうとするときも同じです。

 

学校で教科書から学ぶ治療法は基礎の基礎。

これで治るのであれば、世の中にこんなに沢山の患者さんがいるというのが変ですね。

本当に治療することが出来る技術は、言葉にすることが大変難しいと感じています。

 

それは「感覚」の世界だからです。

 

ピアノを勉強するときに

「ピアノが上手く弾ける方法」という本を何百回読んでもピアノは上手くなりません。

ゴルフがうまくなりたいと

「ゴルフ上達の方法」という本を何冊も読んでもゴルフは上手くなりません。

 

上手くなるためには「トレーニング」だけだと思います。

上手い人からコーチを受けるわけですが、コーチが言っている言葉から「何を」つかみとるかでしょうね。

プロとして最低限の知識というのがプロ資格(治療家であれば国家資格)ですが、

これは単に「知識を知っている」だけのことと私は考えています。

 

「知識」は忘れても本に書いてあるので読めばわかります。

「感覚」は自分でつかめなければ、いつまでたってもわからないままです。

 

私の場合はどうやら「指先の触感」がかなり敏感なようです。

ですから、指先の手入れには相当気を使っています。

写真は毎日の爪の手入れに使っているガラス製のヤスリです。

爪は毎日このガラス製のヤスリで20分以上かけて手入れします。

患者さんの体に指を当てるとき、筋肉が傷んでいる痛みの緊張と、爪があたって痛がっている緊張が違うからです。

爪による痛みのほうが皮膚の反応が早いので、肝心の傷んでいる緊張を見逃すからです。

 

「絶対触感」についてご感想をお聞かせください。

よろしくお願いします。

爪の手入れは毎朝の日課です。


筋肉を触るのは指先です。

指先を沈めていく時、肩こりで傷んだ筋肉自体の痛み
というのは以外に深いところにあります。

その深いところまで指を沈めるとき爪が伸びていると、
患者さんは爪の痛みのほうが先に「痛い」と感じます。

 

患者さんが痛い!と感じてしまうと体の力が抜けません。

 

筋肉がやわらかいというは、力が抜けた状態です。

 

患者さんに力を抜いてもらわないと肩こりや腰痛の治療は出来ません。

 

だから毎朝爪で引っ掻いても感じないくらい深く研ぎます。

 

朝、爪とぎをしても夕方には指先の調子が変わるので

研ぎ直しもしばしばです。