痛いマッサージは逆効果ですよ!
マッサージで痛い思いをされてませんか?
痛いほうが効果があるなんてウソですよ。
体は痛みを感じると防衛反応で力を入れて耐えようとします。
力が入るということは筋肉が固くなるということです。
だから、力が入っている筋肉をいくら力いっぱい押してもゆるむはずがありません。
そして、我慢しなければならない痛みを感じるような強さだと、
筋肉の中の毛細血管が切れて内出血を起こしてしまいます。
これが青タンです。
筋肉が柔らかくなるためには、固い筋肉の中に新鮮な血液を送る必要があります。
しかし、毛細血管が切れてしまえば新しい血液を送ることができなくなります。
だから痛いマッサージは効果がないわけです。
強く押すと毛細血管がキレる。
固縮してしまった筋肉を、もとの健康な筋肉に戻すためには、血液の供給をしてやればよいのですが、そのためには熱と圧力が必要です。
圧力といっても非常に弱い圧力で押します。
もっとも弱い圧力は、豆腐がつぶれないくらいの圧力です。
筋肉をゆるめるのに、強い力は全く必要としません。
従来のマッサージは、強く押したり、揉み込んだり、牽引しますが、私が体験した範囲では、どれも強すぎて筋肉がゆるむどころか、かえって患部を痛めてしまうこともあります。
筋肉は本来柔らかいもので、健康な筋肉の毛細血管はスポンジ(筋肉)の中にホースが入っているような感じです。
固縮した筋肉の毛細血管は、レンガ(筋肉)の中に柔らかいホースが入っているようなものだと考えてください。
固まった筋肉を強い力で押すと、筋肉組織の中の毛細血管に強い力がかかります。
周りの組織が柔らかければ血管は切れないのですが、筋肉が固ければ毛細血管は圧力で簡単に切れてしまいます。
これが内出血の状態です。俗にいう「青たん」です。
筋肉をゆるめて栄養と酸素を供給しようとしているのに、血管が切れてしまっては元も子もありません。
そして、細胞から排泄された老廃物を、血液の流れによって運搬することも出来なくなります。
痛くなければ効果がない、というのは迷信です。
真実は全く逆です。
チョー気持ちいい、究極のイタキモの感覚を続けてあげることが、良い治療結果に表れると考えています。
筋肉が伸びていくときには、わずかの痛みを伴うことがあります。
ガムテープを肌に貼って、少しずつ剥がしていくときの、チリチリとした感覚のようなものです。
体の中の筋肉が、今までにない感覚で動いていく(伸びていく)のがわかります。
まるで、ブリキのおもちゃのジョイントが回っているようなとか、リカちゃん人形になったみたいな感覚、
と言われる患者さんもおられます。